「わざわざカメラを買わなくてもスマホで十分だよ」
知人にカメラの購入を勧めた時に何度この台詞を聞いたことでしょう。
概算ですが6万回を超えています(誇張)。
当ブログをお読みの方の中にも、このように考えている人は多いのではないでしょうか。
確かにスマホのカメラは高性能です。
優秀な画像処理、美しい液晶、トリミングやカラー調整などの加工も非常に手軽かつ種類が豊富、もちろんSNSへの投稿も簡単ですから、別にカメラを持つ必要はないという人が増えても仕方がないかもしれません。
では冒頭のセリフにあるように、スマホがあれば他にデジタルカメラを購入する必要はないのでしょうか。
必要を感じないのなら買わなくていいと私は思うのです。
話が終わってしまうところでした。
それは確かにそうなのですが、当ブログではスマホとデジタルカメラ(厳密にはスマホもデジタルカメラの一種ではあるのですが)では主にどういった点が異なっているのをご紹介してみようかと思っています。結果として「デジタルカメラ、やっぱり必要じゃないか」と感じていただける方が少しでもいたなら、各カメラメーカーから報酬が頂けるという仕組みなのです(フィクション)。
まずは写りの違いについてお話しさせていただくことにします。
近年、画質に大きく影響する要因になると言われているのがイメージセンサーのサイズです。
イメージセンサーというのはレンズが取り込んだ光を電気信号に変換する部分のことです。
フィルムカメラにおける “フィルム”にあたるパーツだと言って良いでしょう。
当スタジオで利用しているキヤノンのカメラのイメージセンサーのサイズは36mm×24mm、いわゆるフルサイズ機と言われる機種です。フルサイズとは35mmフィルムのサイズと同等サイズのセンサーということを意味します。
対してスマホの代表格、iPhone7のセンサーサイズは4.8mm×3.6mmと言われています。これを計算するとフルサイズ機はiPhone7のおよそ50倍の面積のセンサーを搭載しているということになります。
〈つづく〉