<前回よりつづき>
次に望遠撮影性能についてです。
想像するに、スマホだけで撮影している人の最大の不満点はここではないでしょうか。
スポーツシーンの撮影、ディズニーでのパレードの撮影、お遊戯会や合唱コンクールなどの学校行事の撮影などにおいて、特に望遠撮影能力は重要です。
デジタルズームなどの電子的な望遠機能もありますが、現時点においては、光学的な対応、つまりは望遠撮影に適したレンズを用いることによってのみこの性能の劇的な改善が可能になると言えます。
ここで問題となってくるのはやはりサイズです。オリンピックやプロ野球の放送などに映っているカメラマンを思い出していただくとご理解頂けるかと思いますが、遠くのものを大きく撮影するためにはとても大きなレンズが必要なのです。そしてレンズの大きさもまた、センサーサイズに依存します。
プロのスポーツカメラマンの場合ほとんどがフルサイズ機かAPSC機を使用していますから、レンズだけで重さが2kg〜4kg程度にもなります。この大きさになると、一種のごく限られたユーザーにのみ許容できるものとなるでしょう。
そうなってくると望遠撮影を重視しながら、且つ一般的に許容できる携帯性を確保したい場合にはどのようなカメラを選べばよいのでしょうか。
重さと画質はトレードオフの関係が成り立っているわけですから、もちろん一概には言えないわけですが私のオススメは1インチセンサータイプのレンズ一体型(次回詳しくお話しする予定のところなのですが、レンズ交換式ではないということを意味します)デジタルカメラです。
例えばキヤノンのPower Shot G3Xだと1インチのセンサー搭載、換算焦点距離600mmで重量が733g。もちろんデジタルカメラとしては大型でコンパクトとは言い難いサイズなのですが、フルサイズで600mmだとすると重さはレンズだけで4kg近くになってしまったりもするのですから、携帯性は良好だとも言えるという訳なのです。
<つづく>