<前回よりつづき>
さて、これまでスマホとデジタルカメラの写りの違いについて話をしてきました。
この差異を私の主観でまとめると、
“センサーサイズの違いによる写りの違いは確かに存在する。ただしスマホの液晶で見る、L判サイズ程度で印刷をする位であれば、特に明るいところで撮った写真では、差は決定的というほどではないケースも多い”
というところかと思っています。
逆に言うと大型ディスプレイでの鑑賞を目的にしたり、A4サイズ程度以上の印刷も視野に入れて撮影をしたい、暗所での撮影時の画質を改善したいという場合には、購入する価値を見出せる確率がは高くなるでしょう。
ボケに関してはiPhone7 Plusのようにデュアルカメラを採用することで、少なくともパッと見では大きなセンサーを搭載したデジタルカメラのようなボケを表現できるものも登場しているため一概には言いづらくなってしまった部分もありますが、ボケ表現のディテールにこだわるのであれば、まだこれまでの方式に優位性があるとは言えます。
では次に写り以外の違いを挙げてみましょう。
一つは”機能性”です。
“機能性”はとても広範に適用しうる言葉ですが、ここでは主にオートフォーカス性能、望遠撮影性能、システムの拡張性の3点について話をしていきたいと思います。この3点は購入するカメラを決定する際(購入するかしないかも含めて)にとても大切なポイントとなります。
<つづく>